例文10パターン無料公開!お通夜での挨拶のコツと文章の作り方

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管理人Shinoto
こんにちは、管理人のShinotoです。

2019年1月に父親を重度の脳梗塞で亡くし、25歳という年齢で喪主を経験しました。
他人のお葬式にすら参列したことがないまま、人生で初めての葬儀が父で、人生の中でもかなり強烈な出来事でした。

当時、私自身が通夜と葬儀告別式の違いもわかっていない状況で一連の葬儀関連を経験し、本当に悩みまくった結果からこの記事を書いています。

本記事は、具体的には次の4つの内容で進めていきます。

通夜挨拶のタイミング

挨拶例文

挨拶作文のポイント

当日話す時の注意点

基本的には最初に例文を紹介していき、その後なぜそのような文になっているのかを説明していきます。

最後に、通夜の挨拶文において最も重要なことである、「話し方」と「振る舞い方」について記載しています。

通夜の挨拶をするタイミング

通夜での挨拶は大きく分けて3度あります。

  1. 通夜振る舞いの会場に移動する際
  2. 通夜で振る舞う食事の「前」
  3. 通夜で振る舞う食事の「後」

この2種類は葬儀社での通夜を、自宅での通夜どちらの場合も同じです。

通夜の挨拶は葬儀告別式や精進落としの挨拶とは異なり、シンプルで短かく、端的なもので問題ありません。
故人との最後のお別れは翌日の葬儀告別式の時になりますので、想うことはたくさんあるとは思いますが、長くしたい場合は翌日の葬儀告別式での挨拶としましょう。

逆に通夜の挨拶を長くしようとすると葬儀告別式と内容的に酷似してしまう可能性が高いので、注意です。

1. 通夜振る舞い会場に移動する際の挨拶例文

通夜が無事に終わり、通夜振る舞いに移る際に必要な挨拶文となります。

ここでは「挨拶」もそうですが、どちらかといえば「ご案内」に近い内容になります。

通夜を執り行う場所によって、ご案内する内容も若干異なります。

以下では、参考までに4つのパターンをご紹介いたします。

1.1 葬儀場で通夜、葬儀場で通夜振る舞い
1.2 葬儀場で通夜、別料亭で通夜振る舞い
1.3 自宅で通夜、自宅で通夜振る舞い
1.4 自宅で通夜、別料亭で通夜振る舞い

読経や焼香という通夜の主儀式が終わり、次に振る舞いがございますという進行上の案内にもなりますので短く端的なもので構いません。

1.1. 葬儀場で通夜、葬儀場で通夜振る舞い

故人の長男である喪主の太郎でございます。

本日はお忙しい中、また突然の訃報の中、ご弔問いただき誠にありがとうございます。

皆様のご協力もありまして、ここまで無事に通夜を執り行うことができました。

父は脳梗塞で倒れ、およそ1週間の闘病の末に息を引き取りました。

享年70歳でした。生前親しくしていただいた皆様には父に代わり感謝申し上げます。

あまりにも突然のことで我々遺族もまだ心の整理はついておりませんが、生前の父と同様に今後ともご厚誼(こうぎ)を賜(たまわ)りますようお願いいたします。

別室にささやかなお食事もございますので、ご参加いただける方はお時間の許す限り召し上がってください。

会場は、1階にございます「あじさいの間」で19時頃より開始を予定しております。

簡単ではございますが、これにてお礼のご挨拶とさせていただきます。

改めまして、本日は誠にありがとうございました。

葬儀場で通夜を執り行う場合、翌日の葬儀告別式には参列できない方が多く弔問する可能性があります。

例文は少し長くなってしまいますが、故人の逝去の理由を簡潔に述べ、生前の感謝と今後のお付き合いに対してお願いすることが重要です。

お食事がある旨も伝えます。

1.2 葬儀場で通夜、別料亭で通夜振る舞い

故人の長男である喪主の太郎でございます。

本日はお忙しい中、また突然の訃報の中、ご弔問いただき誠にありがとうございます。皆様のご協力もありまして、ここまで無事に通夜を執り行うことができました。

父は脳梗塞で倒れ、およそ1週間の闘病の末に息を引き取りました。

享年70歳でした。生前親しくしていただいた皆様には父に代わり感謝申し上げます。

あまりにも突然のことで我々遺族もまだ心の整理はついておりませんが、生前の父と同様に今後ともご厚誼(こうぎ)を賜(たまわ)りますようお願いいたします。

本日この後、ささやかではございますがお食事の場をご用意させていただきました。

会場は、ここから車で5分ほどの「料亭 あじさい」でございます。

送迎バスがございますので、ご利用の方は15分後に入り口までお越しください。

またお車の方は、直接お店にお越しください。簡単ではございますが、これにてお礼のご挨拶とさせていただきます。

改めまして、本日は誠にありがとうございました。

上記の例文1.1と同じように、翌日の葬儀告別式に弔問できないために参加される方も多いです。

そのため本等であれば葬儀告別式で話す内容である、逝去の理由や生前の感謝、今後のお付き合いに対してのお願いを伝えておくことが重要です。

葬儀社の会場の関係で、そのまま別室での通夜振る舞いというわけにはいかないことがあります。

通夜振る舞いは別会場という旨や、交通手段などを全体向けの場で伝えておきましょう。

1.3 自宅で通夜、自宅で通夜振る舞い

故人の長男、喪主の太郎でございます。

本日はお忙しい中、また突然の訃報の中、ご弔問いただき誠にありがとうございます。

皆様のご協力もありまして、ここまで無事に通夜を執り行うことができました。

隣の部屋にお食事をご用意させていただきましたのでお時間が許す限り、故人を偲ぶ場としてゆっくり召し上がって行ってください。

お食事は、10分後に開始させていただきます。

改めまして、本日は誠にありがとうございました。

葬儀社での通夜と比較し、基本的には小規模の通夜になることが想定されます。

呼ぶ人も日頃からお世話になっていたり、とても身近な人に限られるため、伝える内容自体はシンプルなもので問題ありません。

故人の逝去理由や、今までの感謝に関しては実際のお食事の場でお話ししてください。

1.4 自宅で通夜、別料亭で通夜振る舞い

故人の長男、喪主の太郎でございます。

本日はお忙しい中、また突然の訃報の中、ご弔問いただき誠にありがとうございます。

皆様のご協力もありまして、ここまで無事に通夜を執り行うことができました。

本日この後、ささやかではございますがお食事の場をご用意させていただきました。

会場は、車で5分ほどの「料亭 あじさい」でございます。

これから準備が済み次第、皆様で向かわせていただければと考えております。それでは改めまして、本日は誠にありがとうございました。

上記の例文1.3と同じように、自宅での通夜ということから、その場にいる人は普段から顔を合わせている身近な人になることが予想されます。

実際のお食事の場で、逝去の理由などの故人を偲ぶことができるため、ここでは一旦省きましょう。

通夜振る舞いの会場が自宅ではなく会場が場所となるため、交通手段やたどり着き方を知らせておきましょう。

車数台で行くのも正直大変なので、大きめのタクシー数台やマイクロバスを事前に予約しておくことをおすすめします。

2. 通夜振る舞い「前」の挨拶例文

通夜振る舞いの「前」にも、参加者向けに挨拶する必要があります。

この挨拶はどちらかといえば開始前の挨拶として、「いただきます」のようなものだと思ってください。

2.1 葬儀場で通夜振る舞い
2.2 料亭で通夜振る舞い
2.3 自宅で通夜振る舞い

2.1 葬儀場で通夜振る舞いの場合

皆様、改めまして喪主の太郎でございます。

19時となりましたので、開始させていただきます。

供養となりますので、お時間が許す限り故人を偲んでいただければと思います。

会場の都合上、お時間は20時半頃までを目処としておりますので、改めてご案内させていただきます。

献杯はございませんので、そのままどうぞお召し上がりください。

2.2 料亭で通夜振る舞いの場合

皆様、喪主の太郎でございます。

本日は通夜にご弔問、そしてお店までご足労いただき、再度感謝申し上げます。

それでは19時となりましたので、開始させていただきます。
供養となりますので、お時間が許す限り故人を偲んでいただければと思います。

お店の都合上、お時間は20時半頃までを目処としておりますので、改めてご案内させていただきます。
またお酒を飲まれる方で、終了後にタクシーや代行サービスが必要であれば手配いたしますので後ほどお知らせください。

献杯はございませんので、そのままどうぞお召し上がりください。

2.3 自宅で通夜振る舞いの場合

今ほどはありがとうございました。
喪主の太郎でございます。それではお食事を開始させていただきますので、お時間が許す限り故人を偲んでいただければ幸いです。なお、終了は20時半頃を予定としております。献杯はございませんので、このままどうぞお召し上がりください。

3. 通夜振る舞い「後」の挨拶例文

上記では「通夜振る舞いに移る際の挨拶」、「通夜振る舞い開始前の挨拶」について説明してきましたが、次に「通夜振る舞い後の挨拶」について例文を紹介していきます。

この挨拶は、通夜振る舞いの最後にしていただくものとなり、通夜全体の締めという意味合いが大きいです。

3.1 全パターン共通での挨拶例文

ご歓談中となりますが、20時半となりましたので一旦中締めとさせていただきます。
本日はお忙しい中、通夜へのご弔問いただき誠にありがとうございました。皆さまにこのように偲んでいただいたことで、故人も供養されているのではないか感じております。明日の葬儀告別式ですが、田中葬儀場にて10時30分より執り行う予定です。お時間が許すようでしたらご会葬いただければ幸いです。

それではお時間となりましたのでこの辺りでお開きにさせていただきます。

何かと不慣れな部分も多々あるかと思いますが、明日も何卒よろしくお願いいたします。

本日はありがとうございました。

挨拶作文のコツ

これまで挨拶例文をご紹介いたしましたが、以下では、例文をご自身で作っていただく際の注意点を説明していきます。

使ってはいけない言葉

  • 消える
  • 落ちる
  • 転ぶ
  • 四(数字)
  • 九(数字)
  • 失う
  • 哀れ
  • 枯れる
  • 寂れる
  • 負ける
  • 壊れる
  • 盗まれる
  • 火事
  • 大変
  • 死ぬ
  • 死亡
  • 死去
  • 生きている時
  • 重ね重ね
  • いよいよ
  • 度々
  • ますます
  • またまた
  • 再び
  • 続いて
  • 繰り返し
  • 追って
  • 再三
  • 頑張らなくちゃ
  • いつまでも泣いてちゃダメ
  • 元気出してよ!
  • 悲しむばっかりじゃ何も進まないよ。

当日までに準備しておくべきこと

挨拶をスムーズに進めるために経験者の私からお伝えさせていただきたいのは、

挨拶文は、紙に書いておく
作成した文を、何度も読み返す

という2つのことです。

紙に挨拶文を書く

当日に紙を見ながら読む方も多いそうです。
私のお世話になった葬儀社さんから聞いた話ですが、逆に当日に紙を見ながら読む方がほとんどだそうです。
紙を見ながら読むべきではないのかなと不安に思っている方、安心してください。
「紙を見ながら読む」ということが普通なのです。

そのため挨拶文を考えたら、まずは紙に書いてみましょう。
紙に書かずにパソコンでもスマホのメモでも問題ありません。
私は通夜までに時間がなかったことも相まって、ワードに文字を打ち、プリントしました。

家にプリンターが無い方、インターネットさえ繋がっていればコンビニでプリントできるのでお勧めです。
公式サイト ネットプリント

事前に何回も練習する

恐らく、この練習するということが最も大事なことだと思います。

 

通夜の挨拶

この本質は、当日ご会葬いただいた皆さまに対する感謝やお知らせを伝達することです。
いくら良い挨拶文や感謝文を作成しようが、当日に緊張して全く喋れなくなってしまったり、声が小さくて聞こえずらかったりしたら、せっかくの良い挨拶文も台無しです。

私は通夜の挨拶を前日に何度も何度も練習したことで、当日うまく話すことができました。
葬儀告別式でも同様に練習した結果、丁寧にゆっくり大きな声で挨拶をすることができ、会葬いただいた方から「とても良かったです。」と何度も声をかけていただきました。

文が完成したら、たったの15分から30分だけで大丈夫ですので練習しましょう。

練習するときの注意事項は、「1人の空間」で「ゆっくり」、そして「大声」で「噛まずに言える」ようになるまでです。

大声である必要性ですが、大声で話すことによって一種のストレス発散効果が生まれます。
カラオケやお風呂で大声で歌うことによってストレスや緊張がほぐれる効果と同様です。

練習する具体的な時間ですが、全文を通して噛まずに言えるようになれば自信を持ってください。
もしかすると人によっては5分で終わるかもしれないですし、1時間かかる可能性もあります。

ちなみに私の例ですが、前日に車の中で1人の空間を作り、30分ほど練習しました。
昔から緊張癖があるので、大変効果的でしたが、たった短い文章なのに30分もかかったということです。苦笑

そしてお恥ずかしい話ですが、父を亡くして2日目だったということもあり、文を読み上げているうちに涙が出てきてしまい、結果として車で大泣きしてしまいました。
それが功を奏したのかわかりませんが、通夜も葬儀告別式でも涙を一切流すことなく喪主を務めあげました。

私の例のように、ストレスや不安の解消となることもあるので車での練習はおすすめです。

まとめ


それでは、この記事のまとめです。

本記事では、「お通夜での挨拶例文と文章の作り方」をご紹介いたしました。

通夜の挨拶のタイミングは、次の3回になります。

  1. 通夜振る舞いの会場に移動する際
  2. 通夜で振る舞う食事の「前」
  3. 通夜で振る舞う食事の「後」

本記事では、この3パターンに沿った次の内訳別に挨拶例文を説明いたしました。
今一度、表でまとめましたのでご参考にしてくださいね。

通夜の挨拶どころ 挨拶パターン
①. 通夜振る舞いの会場に移動する際 1.1 葬儀場で通夜、葬儀場で通夜振る舞い
1.2 葬儀場で通夜、別料亭で通夜振る舞い
1.3 自宅で通夜、自宅で通夜振る舞い
1.4 自宅で通夜、別料亭で通夜振る舞い
②. 通夜で振る舞う食事の「前」 2.1 葬儀場で通夜振る舞い
2.2 料亭で通夜振る舞い
2.3 自宅で通夜振る舞い
③. 通夜で振る舞う食事の「後」 3.1 全パターン共通での挨拶

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