葬儀ってわからないことだらけで、そもそもどんな種類があるのか、どれを選ぶべきか、非常に迷いますよね。
この記事では一般的な葬儀の種類や、種類別の費用感について説明していきます。
2019年1月に父親が重度の脳梗塞を発症し、私は結果的に喪主として葬儀を経験しました。
当時25歳で、他人の葬儀にも参列したことなかったことから、とても慌ただしい数日間を過ごしました。
その経験を踏まえた上で、葬儀の種類や選ぶポイント、最近の傾向についてもお話ししていきます。
そして本記事の最後には、「どの葬儀タイプが最もおすすめか」について説明していきます。
お葬式の種類を知る。
まずはお葬式の種類を知り、一般的な葬儀に関する知識を得ることで、あなたにぴったりの葬儀をあなた自身で選ぶことができます。
日本では仏教式の葬儀が関東を除き95%を占めています。そのため今回は、仏教式の葬儀形式を中心に説明していきます。
(※ ちなみに関東地区では、仏教式は80%程度を占めているようです。)
仏教式の代表的なお葬式には、主に以下の5つの種類が挙げられます。
- 一般葬
- 家族葬
- 密葬
- 一日葬
- 直葬
「社葬・合同葬」といった企業が主体で執り行われる葬儀もありますが、この記事は一般の喪主に向けたものですので省きます。
「ライブ葬(音楽葬)」や「生前葬」、「自由葬」など世の中には多くの葬儀の形がありますが、筆者が体験したことないものですので今回は省かせていただきます。
それでは次に、ご紹介した5つの葬儀タイプを1つずつ詳細にみていきましょう。
一般葬儀・公開葬
一般葬とは、人間関係・社会関係での縁や絆を重視した日本で多く執り行われている葬儀形式です。
「葬儀・告別式」と聞いて、頭にイメージするものと思っていただければ良いです。
公開葬・一般葬のイメージ
特徴としては家族葬のように会葬者を身内や近しい親族に限定せずに、故人・遺族の親戚、友人関係、勤務していた企業の方、近所の方々などの多くの方にご参列いただくこととなります。
規模感としては、30名~40名以上の場合が多く、交友関係が広かった人だと数百人規模の方が訪れることもあります。
新聞の訃報欄に故人の名前が載る場合は、「一般葬・公開葬」である可能性が非常に高いです。
「一般葬・公開葬」にすることで、故人の生前のご縁を大切にすることができ、これまで近しい関係ではないと考えていた方にもご会葬いただいたりと社会的なメリットが多数あります。
また、「家族葬」や「密葬」で知らない間に式が執り行われて「最後のお別れをすることができなかった!」といった人間関係をこじらせることもありません。
一般葬儀・公開葬の費用感は?
一般的には葬儀社が準備する会場を借り、「一般葬儀・告別式」と銘打って執り行いますので葬儀社に支払う一時的な金銭的な負担は大きくなります。
その代わり、会葬いただく方が多ければ多いほど「香典」を頂戴する量の多くなりますので結果的にトータルでの支出は抑えることができます。
葬儀で故人のご霊前に供える金銭のこと。
つまり家族葬や密葬といった規模の小さいお葬式と異なり、葬儀社に払う金額は大きくなるものの入ってくる金額もその分あるので最終的に、経済的なお葬式になる可能性が高いということです。
これまで親戚付き合いや交友関係がほとんどない、知り合い全員に声をかけても10名~20名の場合には、一般葬・公開葬はおすすめできませんので「家族葬」や「一般葬」をご検討ください。
ちなみにですが私の場合も、この「一般葬儀・公開葬儀」の形式で執り行いました。
私の経験談については、「私の葬儀には103万円かかりました」をご覧ください。
家族葬
家族葬は、文字通りの「家族」のみで小さく執り行う葬儀というわけではありません。
例えば、元々4人家族であれば、家族儀は「故人 + 3人」で執り行うわけではなく、近しい親戚や普段から仲良くしていただいた方なども合わせた「小規模・少人数」で営む葬儀という意味となります。
家族葬は自宅で執り行う場合も葬儀場で執り行う場合もあり、目安としての人数は10名~30名ほどとなります。
家族葬のイメージ (一般葬より小規模)
2017年3月に発行された「葬儀の取引に関する実態調査報告書」によると、葬儀全体を占める家族葬の割合は全国平均で52.2%との調査があります。
首都圏においては近所付き合いが希薄になっていることや核家族化に伴い、全体の約6割~7割が家族葬とされており、圧倒的な割合となっています。
特に2000年以降、家族葬の割合は急増しているようで、昨今では最も選ばれる葬儀形式と言えるでしょう。
家族葬は、参列者を多く呼ぶ「一般葬・公開葬」とは異なり、小規模でひっそりとした葬儀となるため、遺族が気疲れせずにゆっくりと故人を偲ぶことがメリットとして挙げられます。
一方で挙げられる家族葬のデメリットですが、故人が生前お世話になった方々への逝去の連絡を怠りがちになってしまうことや、これまでの感謝を伝えることができないといった点があり、社会的な別れの場がなくなってしまうことです。
そのため家族葬の後に多くの人が自宅に弔問に訪れてしまい、かえって手間がかかってしまう可能性を秘めています。
自分の思ってもいないところで、故人にお別れしたいと思う方々がいたりしますので、配慮を欠かないように事前に親族同士で検討しておくようにすることが大事です。
家族葬の費用感は?
自宅で営むスタイル、葬儀場を借りるスタイルかによって多少は変わりますが、小規模・少人数ということで一般葬と比較すると金銭面の負担は少なくなります。
参列人数が限られているので「香典」の合計金額はほとんど期待できないことから、最終的な収支を予測しやすいこともメリットです。
香典の関係上、下手に「家族葬」をするよりかは、「一般葬」を営んだ方が金銭的に負担が少なくなったりと、深く検討し、そして戦略を組む必要があります。
ここでご紹介する費用感はあくまでも全国的な平均値となりますが、家族葬は一般的に30万円 ~ 60万円程度のプランが多いです。
家族葬のAffiliate Link
密葬
密葬と家族葬を同じものとして取り扱っているサイトが非常に多いのですが、明確には同じ部類ですが異なるものです。
逆に言えば、葬儀の名称は違えど、内容はほとんど同じということです。
そもそも「家族葬」というものは、「密葬」から派生したものなのはご存知でしょうか。
では、家族葬の派生元である「密葬」とは一体どのようなものなのでしょうか?
「密葬」とは、小規模な葬儀を身内や近しい人で営んだ後、数週間や1ヶ月後に一般向けの比較的大規模な「本葬」を執り行う場合のことを指します。
つまり本来、「密葬」と「本葬」は2つで1つのセットで使う言葉です。
しかしながら最近では「本葬」をせずに「密葬」のみを執り行うケースが多くなってきており事実上、葬儀の名前は違えども、やっていることは「家族葬」と何ら変わりのない場合がほとんどです。
密葬のイメージ
家族葬も密葬も内容や形式は同じなのに、どうしては同じなのに名前は異なるのでしょうか?
一説によれば「本葬のない密葬」を「家族葬」というプラン名にしよう、ということで某葬儀社のマーケティングによって分類され全国的に知名度が広まったとされます。
意味合いとしての「家族葬」と「密葬」の使い分けですが、「自死者などの葬儀」、「事件性のある方の葬儀」などの機密性の高い葬儀を営む場合は、密葬ということになったりします。
また上述の通り、「本葬」を想定している場合も「密葬」となります。
例えば有名人や芸能人の方が亡くなった際、まずは親族間だけで葬儀を執り行い、後日一般参列者向けの葬儀を執り行う、なんていうニュースを聞いたことある方も多いのではないでしょうか。
このような場合、諸説ありますが、親族間だけの葬儀は「密葬」、そして一般参列者向けの葬儀を「本葬」として位置付けることができます。
※ 「密葬」と「家族葬」についての解釈は葬儀社によって若干異なりますので、お願いする葬儀社の担当者に確認することをおすすめいたします。
密葬の費用感は?
「密葬」は、内容的に家族葬となんら変わりないものですので、費用感も家族葬と同程度になります。
全国的な平均としての費用感ですが、およそ30万円 ~ 60万円程度を想定しておくことが良いでしょう。
ただし「本葬」を伴う「密葬」の場合、2回葬儀を営むこととなり、「本葬」は参列者が何百人単位の大規模なものになりますので、話にならないほど金額がかかってきます。
密葬の葬儀内容は、故人の家族、近しい親戚で執り行う小規模・少人数なものですので、葬儀の収入部分にあたる香典もあまり期待できません。
そのため費用感についても葬儀社から提示された金額 + お寺へ支払う金額という計算になります。
密葬を執り行う際の具体的な参列者数ですが、5名~20名程度が目安です。
1日葬
一般的な仏教式のお葬式は、通夜に1日、翌日の葬儀告別式に1日の合計2日間で営まれます。
1日葬とは、文字通りに通常2日かかる工程を1日で済ませる葬儀形式で、具体的には「通夜」部分が省略され、葬儀告別式のみを執り行います。
通夜がなく葬儀告別式だけの1日葬は、お葬式を執り行う立場である遺族の精神的・肉体的な負担を少なくさせることがメリットとして挙げられます。
一般的なお葬式は、まず通夜を執り行い、翌日や数日以内に葬儀告別式を営むことが通常とされていますが、
大切な人が亡くなり精神的にもつらい中、正直かなり忙しくて大変でした。
2~3日間、準備、準備、準備、準備、、、、で本当に忙しいです。
通夜の際にも「翌日の葬儀告別式に出られないから…」ということで、弔問していただいた方もおり、そういった方々の対応にも追われます。
1日葬は、本来であれば弔問者や会葬者の対応で忙しくなる通夜を執り行う必要がないため、比較的に時間的なゆとりがあり形式として考えることができます。
そのため遺族や身内だけで時間をかけてゆっくりと故人とお別れすることができるということがメリットとして挙げられるでしょう。
しかしながら上記は逆にデメリットとしても考えることができ、参列する側の弔問者や会葬者にとっては、故人とのお別れする場所が葬儀告別式の1日だけしかタイミングがないので多少不便に思われてしまうこともあります。
このようなことから葬儀の日程については、参列予定者の方とうまく折り合いがつくようにいしておく必要があるでしょう。
1日葬という葬儀形式は、利便性が高いことから家族葬と共に全国的に近年増加しています。
やはり、通夜と葬儀告別式の2つを執り行わなくて良い点から、多くの方に受け入れられているみたいです。
私は、喪主としてお葬式を執り行う立場で痛感したことがあります。
それは「人が1人亡くなる」って本当に大変なことです。
亡くなった直後から悲しんでいる暇もなく葬儀社と打ち合わせをし、故人の親族や交友関係筋に連絡を取り、通夜・葬儀告別式を数日以内行う。
当時25歳で体力的にも平均より上の男児であるこの私ですら苦労しました。本当に大変だった。。。
通夜がなく、葬儀告別式だけの1日葬は本当におすすめだと思います。
1日葬の費用感は?
全国平均値としては、約30万円~40万円程度といわれています。
一般葬・公開葬と比べると、費用としてはかなり抑えられるかと思います。
また、比較的に安価な1日葬プランであれば20万円代からのものもあります。
1日葬を執り行うメリットとして挙げられることは、まず通夜がないため、通夜関連の費用はすべて省略が可能です。
もちろん、通夜振る舞いなどの食事代金もかかりません。
小規模な通夜を執り行った場合、10万~20万程度の費用はどうしてもかかってきますので、その分を省略できるのは金銭的な負担が減りますよね。
また遠方からご参列いただく親族の方へのメリットもあります。
通常は通夜と葬儀告別式の2日間お手伝いいただくとなると宿泊費が2日分かかりますが、1日葬の場合は宿泊は1日だけで済むということも挙げられます。
直葬
直葬とは、通夜や葬儀告別式などの宗教的な儀式を執り行わない葬儀形式です。
つまりは、「逝去」、「遺体安置」、そして「火葬」という流れになります。
上記で「直葬とは宗教的な儀式を行わない葬儀形式」とお伝えしましたが、葬儀社が提示する「直葬プラン」では、
大体の場合、火葬場に小さな祭壇が設けられますので、そこで亡くなった方を弔うことができます。
火葬場のイメージ
直葬の最大のメリットは、一般的な葬儀方式の中で最も安価で故人を弔うことができ、通常の葬儀よりも時間・労力的な負担も大幅に少なくすることができます。
参列人数も、遺族や親族の数人だけに限るなど、多くても10名以下で営まれることがほとんどとされます。
直葬は、特に関東中心で件数が徐々に増加傾向にあるようです。
理由として挙げられることが、亡くなった方が高齢で、かつ交友関係も一切なかった、などの参列人数が全く見込まれないケースが多くなってきているためだそうです。
直葬の問題点ですが「家族葬」や「密葬」と同様に、故人の逝去を社会的に伝える場や機会がなくなってしまうことが挙げられます。
そのため葬儀後に自宅への個別の弔問が多数発生し、かえって手間がかかってしまうデメリットが考えられます。
また、儀式を一切省き、即火葬という流れですので故人が本当に弔われるのかなど疑問を呈する親族と問題が起こるリスクもあります。
こういったデメリットを含んではいますが、葬儀費用という観点においては群を抜いており、安価な葬儀という意味では一択です。
直葬のの費用感は?
圧倒的に安価です。
上述でもお伝えしていますが、葬儀社によっては5万円からというプランも存在しています。
直葬は、基本的に「遺体安置」→「火葬」というシンプルな2つの流れだけとなりますので、
通夜振る舞い、返礼品、葬儀全般費など一般的な葬儀費用は全てにおいてカットできます。
一般的な葬儀における儀式を全て省略することから必然的に香典を頂戴する場もなくなってしまうため、
葬儀後に香典をお持ちになってくる方を除いては香典返しの準備も必要ありません。
直葬は現代における最も費用が抑えられる葬儀形式といっても過言ではありません。
どの葬儀タイプが最もおすすめですか?
ここまで、一般的な葬儀の種類5つをご紹介してきました。
なんとなくでも良いので、それぞれの葬儀がどういったものか想像がついたでしょうか?
次に「どの葬儀タイプが最もおすすめか?」について説明していきます。
費用面を重視
突然のこともあり、金銭的に少し厳しめである、、、というあなたには「直葬・密葬」の葬儀形式をおすすめします。
葬儀費用の総額は、およそ「5万円 ~ 20万円」程度です。
費用面を重視した際のメリットとして挙げられることは、当たり前のことですが葬儀コストが圧縮できることです。
葬儀は普通に執り行なおうと思えば、無限にお金をかけられます。
費用面を重視した際のデメリットとして挙げられることは、世間的なお別れの場を設けることができない点です。
世間的なお別れの場を設けるとは、故人と生前にご縁があった方々が亡くなってしまった故人を見送る場という意味です。
なぜ上記がデメリットとして挙げられる理由ですが、世間的なお別れの場を設けることができなかった場合、
葬儀後にご自宅に「世話になったのでお線香を…」と弔問に訪れる方が必ずと言っていいほどいます。
仮に亡くなってしまった故人が生前のお付き合いを大切にしていた場合、大勢の方が弔問に訪れる可能性があり、
弔問のたびにご自宅で対応をすることになるため、前もって注意しておくことが大切です。
アットホームな幅広い見送り方を重視
過去の慣例やしきたりにとらわれず、身内を重視した葬儀を重視するのであれば「家族葬」の葬儀形式をおすすめします。
「家族葬」は名前の通り、遺族や親しい親族のみで執り行われる葬儀形式です。
そのため一般的な葬儀を習って執り行う葬儀ではなく、故人や遺族に合わせた見送り方が注目されており、首都圏を中心に増加傾向のある葬儀形式です。
家族葬の費用面は、およそ30万円~60万円でシンプルな家族葬であれば20万円台からのプランを準備している葬儀業者もあります。
アットホームな幅広い見送り方を重視した際のメリットとして挙げられることは、なんといっても形式的な葬儀に振り回されないことです。
例えば、精進落としや通夜振る舞いでは、お店でお膳を準備して弔問客に振る舞う等の形式的なものがありますが、そもそも弔問客もいないことから
故人が大好きだった料理を故人を偲びながら皆で食べるということもできます。
大きな会場での告別式も行わないため、あまりお付き合いがなく、数十年ぶりに会った遠い親戚との世間話をする場もありません。
「ここはこうすればよかったのに」、「あの祭壇の花の盛り方は少しね…」なんていう話も聞かなくて済みますし、家族葬は非常に自由であることが最も良い点です。
費用面に関しても大きな一般葬・公開葬を執り行うよりかは、費用は抑えることができます。
一方でデメリットとして挙げられることは、上記の「費用面を重視」した際と同様に世間的なお別れの場を設けることができなくなってしまう点です。
社会的に気薄なお別れとなることで、故人が生前にお世話になった方々にお礼を伝える機会も無くしてしまうこととなりますので、後から自宅に弔問に訪れる方が多くなる可能性があります。
ただし、故人が高齢であったり、お付き合いがあまりなかった場合には特に問題はないと管理人は考えています。
故人の生前のご縁を重視
亡くなった故人の生前のご縁を大切しに、これまでのお礼を伝える場としての葬儀を重視するのであれば、「一般葬・公開葬」の葬儀形式をおすすめします。
一般葬・公開葬はこれまでの慣例やしきたりに沿った葬儀形式です。
映画やドラマの葬儀シーンにも多く描かれていることから、頭の中で「THE 葬儀」というイメージをした際に思い浮かべることができる葬儀は、一般葬・公開葬といっても過言ではありません。
一般葬・公開葬の費用は、60万円 ~ 200万円程度を想定しておくべきではありますが、参列者の数や規模によって費用は無限にかけられることもできます。
故人の生前のご縁を重視して一般葬・公開葬を執り行うメリットは、故人を社会的に見送る機会を設けられることです。
「直葬」や「家族葬」とは異なり、一般弔問客を受け入れる葬儀形式ですので、故人を見送りたい方が通夜や告別式に多く訪れます。
そのため葬儀というイベント自体は必然的に大きくなってしまう傾向にはありますが、故人の生前のお付き合いを大切にした上で、そのお付き合いを今度は遺族に繋げる場として遺族にとってもメリットがあります。
また弔問客が多くなることから、香典を頂戴する数も増える、つまり葬儀の「収入」としての金額も大きくなります。
よって上記でご紹介した一般葬・公開葬の費用は、一見すると高額に見えますが、こういった「収入」で費用を相殺することができます。
故人の生前のご縁を重視して一般葬・公開葬を執り行うデメリットとして挙げられることは、費用が高くなりがちということ、準備に手間がかかるという2つの点です。
香典の総額によっては、最終的な収支は抑えらる可能性も秘めていますが、「家族葬」や「直葬」と比較すると、葬儀業者に支払う金額は大きいです。
また香典をいただいた際には、香典返しという頂戴した金額の3分の1から半分の金額相当の品物を返すしきたりもありますので、参列者数や香典の金額によっては結果的に「家族葬」のほうが費用的に抑えられたということもあります。
一般葬・公開葬は通夜と葬儀告別式の2つを執り行う必要があります。
参列者に連絡を取ったり、通夜振る舞いや精進落としの場所を確保して食事のコースを決定したり、葬儀の日取りや会場の決定、さらに当日の流れなども確認したりと、葬儀までに準備することが非常に多いです。
このようなことから、大切な人を亡くして悲しみに暮れている中、葬儀までの数日の間に心身ともに疲れてしまうこともあります。
私がお願いした葬儀社の担当者さん曰く、葬儀の際に心身的な疲労から体調が悪くなってしまったり、倒れてしまったりすることも多いそうです。
周りに配慮して一般葬・公開葬を執り行うにしても、初めてのことで右も左もわからない中、葬儀を営むまでのスケジュールもカツカツだったりするため、喪主や遺族である心身的な状況をよく検討した上で選択することをおすすめします。
まとめ
それでは本記事のまとめです。
この記事では喪主として初めて葬儀を執り行う方に、葬儀の種類と費用感、そして葬儀の選び方について説明いたしました。
再掲となりますが、一般的な葬儀の種類は以下の5つとなります。
- 一般葬
- 家族葬
- 密葬
- 一日葬
- 直葬
5つの形式の特徴は以下の通りです。
- 世間の方々に見送る機会を提供できる「一般葬」
- 遺族で形式にこだわりなく見送る「家族葬」
- ひっそりと人知れず執り行う「密葬」
- 心身的な負担を軽減できる「1日葬」
- 最も費用が抑えられる「直葬」
令和となり、多様な生き方も認められ、特に周りも気にしなくなった現代では、葬儀に見栄を張り世間体を気にする必要はありません。
喪主であるあなたや遺族にとって最適な葬儀を選ぶようにしましょう。