葬儀告別式の流れと時間を喪主経験者が振り返ってみる

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この記事では、喪主を経験したばかりの私が、

葬儀告別式の流れ
葬儀告別式の時間

の2点を振り返っていきます。

管理人Shinoto
こんにちは、管理人のShinotoです。

2019年1月、父が重度の脳梗塞を発症し約1週間の闘病の結果、息を引き取りました。

管理人Shinoto
管理人の私は25歳でした…

長男ということで喪主を務めましたが、右も左もわからない状況で非常に苦労した経験でした。

このような理由から本記事では、葬儀告別式についてを

喪主目線」で、かつ「私の実体験に沿った

内容で書いていきます。

記事は、以下の5つの流れで書いていますので全体的に目を通していただいて、所々必要な部分だけご参考いただくのも結構です。

  1. お通夜終了から葬儀告別式まで準備事項
  2. 葬儀告別式の当日の流れ
  3. 葬儀告別式の具体的な内容と時間配分
  4. 喪主として葬儀告別式を迎える心構え
  5. 儀告別式の次は?

今回、葬儀が執り行われたのは東北で、真言宗のお寺さんに頼んだ場合の例となります。

そのため仏教式の葬儀告別式の内容となりますので、あらかじめご了承ください。

葬儀告別式の開始時刻と時系列

開始時間が午前か午後、どちらかだと思ってください。

開始時刻が午前の場合

時間 内容
10:00 ~ 10:30 遺族集合、受付
10:30 ~ 12:30 葬儀告別式
12:30 ~ 13:00 出棺
13:30 ~ 15:00 火葬
15:00 ~ 15:30 収骨
16:30 ~ 19:00 精進落とし

 

開始時刻が午後の場合

時間 内容
12:00 ~ 12:30 遺族集合、受付
12:30 ~ 14:30 葬儀告別式
14:30 ~ 15:00 出棺
15:30 ~ 17:00 火葬
17:00 ~ 17:30 収骨
18:30 ~ 21:00 精進落とし

この午前か午後というのは、火葬場の予約時間で決まります。

火葬場への連絡や予約はお願いした葬儀社が請け負ってくれますので、午前か午後に調整された形で葬儀社から連絡がきます。

予約時間次第なので、午前が良い/午後が良いというのは決められませんが、調整してくれる場合もありますのであらかじめ葬儀社の担当の方に相談してみてください。

次に葬儀告別式の式自体の内容と時間に関して説明いたします。

葬儀告別式の具体的な内容

葬儀告別式が仏教式の場合、宗派にもよりますが基本的には平均して1時間 ~ 2時間半程度と考えておいてください。

ざっくりした時間で表すと…

葬儀告別式の内訳 時間配分
葬儀社から開始の挨拶など 0分 ~ 5分
弔電(ちょうでん)の読み上げ 0分 ~ 15分
弔辞(ちょうじ) 5分 ~ 10分
僧侶の読経 15分 ~ 45分
焼香 10分 ~ 30分
喪主の挨拶 5分 ~ 10分
最後のお別れ 15分 ~ 20分
出棺 15分
(合計時間) 1時間5分 ~ 2時間30分

 

弔電が多い場合や、参列者が100人以上となる場合は、焼香の時間がその分伸びますので時間が多くなります。
詳しくは葬儀社との事前の打ち合わせの際に、参列人数などを考慮した上で担当者が見積もりを提示してくれるはずです。

それでは以下で各項目の内容を説明していきます。

1. 葬儀社から開始の挨拶等

式としての葬儀告別式が始まります。

「開式の辞」として、葬儀社の司会進行から開始の挨拶があります。

数分から長くとも5分程度を想定しておいてください。

喪主として特にすることはなく、座っていれば問題ありません。

2. 弔電の読み上げ

葬儀社の読み上げ担当が、弔電を読み上げます。

弔電とは、故人の勤務していた企業や属していた団体、区市町村から送られる「お悔やみ」文章です。

弔電が少ない場合だと数分で終わりますが、非常に多い方だと15分 ~ 20分程度かかることもあります。

ただしあまりにも多い場合は、名前だけの読み上げで本文は省略されることもあります。

ここでも喪主は座っているだけで大丈夫です。

3. 弔辞

弔辞とは、故人の兄弟姉妹、親族や近しい友人が御霊前で故人との別れを悲しむ「お別れの言葉」を述べる場となります。

喪主や喪主の家族が弔辞を述べるこのはなく、喪主や遺族から代表者を事前にお願いする事となりますの注意してください。

弔辞は長くとも10分ほどのものですが、弔辞を述べる方によっては長くなることもあります。

4. 僧侶の読経

僧侶が入場し、読経が始まります。

宗派によって読経の長さが変わります。

実は宗派は一緒なのに、お経を頼むお寺さんによって読経の時間が変わってくることもあります。

私の経験では、なんと読経だけで50分かかりました。苦笑

葬儀社の担当の方いわく、お経全てを読むか、端折って読むかでだいぶ時間が異なるみたいです。

ちなみに短いと15分、20分で終わるとのことです。

喪主は座っているだけで問題ありません。

5. ご焼香

僧侶の読経が終わると、焼香に移ります。

焼香は、喪主と喪主の家族から始まり、故人から関係性が近い順番で行われます。

喪主

喪主の家族

故人の兄弟姉妹

その家族や子供達

故人の従兄弟や再従兄弟などの近い親戚

故人のその他の親戚

一般参列者

ここで喪主は一番最初に焼香することとなります。

基本的には、名前が呼ばれたら起立し、その場で一般参列者に対して挨拶、焼香台の手前でもう一度全体向けに挨拶、焼香、焼香台の奥に進み、全体向けに再度挨拶という流れになります。

参列者の数にもよりますが、焼香は短くて10分、長くて1時間程度かかることを認識しておいてください。

全体の焼香が終わり、全員が着席すると僧侶退場となります。

6. 喪主の挨拶

僧侶が退場し終わると、司会進行が「喪主の挨拶」として喪主の紹介をいたします。

葬儀告別式の中で、喪主が最も苦労し緊張する場面です。

私は緊張症で人前だとすぐに上がってしまうのですが、事前に文を考え何度も何度も練習したことで無事に挨拶を終えました。

自分の中では緊張していたのですが、葬儀告別式終了後に親戚の方から「自分の言葉で堂々とはっきりしててよかったよ」と何回も伝えられたので、練習してよかったなと今でも思います。

ここでは簡潔、かつ参列者に感謝の意を述べます。

詳しくは別記事に細かくまとめましたので、ご覧ください。

葬儀告別式の挨拶文のコツと例文

7. 最後のお別れ

喪主の挨拶が終わると、式としての葬儀告別式としての式が終わりとなり、司会進行から「閉会の辞」があります。

その後、出棺の準備となります。

出棺の準備とは、蓋が開いて全身が見えている状態の棺に蓋をする儀式です。

ここでは故人の好んで食べていたものや思い出の品などをお棺に入れます。

通常は、お花やタバコ、紙パックのお酒、人形や普段着用していた服などを入れます。

スプレーなどのガス缶や、アクセサリーなどの金属が素材となっている火葬の妨げとなるものは入れられませんのでご注意ください。

その他、お金、分厚い本、お皿、携帯電話などの電化製品、シリコン製品やゴム製品などは棺の中には入れられません。

入れてはいけないものに関する詳細は、葬儀社の担当の方や実際の火葬場に事前に問い合わせてください。

実は、この「最後のお別れ」は私にとっては少し苦い経験となってしまった場でした。

棺に蓋がされると、出棺、火葬場へ移動、そして実際の火葬に移るわけですが、火葬場家到着後、実際の火葬までの時間は皆無で、とてもお別れする時間などありませんでした。

私はてっきり火葬場でも「本当の最後の別れ」として5分、10分の短い時間が設けられると考えていた分、あっけなく物事が進み非常にショックでした。

私の認識違いによるものですが、「本当の最後の別れ」ができなかった者として、今でもぽっかりと心に穴が空いている気がしています。

出棺前であるこの「最後の別れ」が、実際に正面から別れを告げることができる最後の場面となりますので、しっかりと気持ちを込めた別れにしてください。

「最後のお別れ」の時間では、お花や思い出の品を入れ棺に蓋がされ、その後火葬場に向かうために出棺となります。

8. 出棺

霊柩車でご遺体と共に火葬場へ向かいます。

火葬場に向かわない方、特に一般参列の方とはここでお別れとなります。

親族などの火葬場に向かう方は、葬儀社が準備しているマイクロバスなどがあるので乗り込みます。

喪主とその家族は人数が限られますが喪主含め2名か3名なら霊柩車に乗り込み、その他は上述の葬儀社で準備しているマイクロバスなどに親族の方と乗り込みます。

この記事では、通夜終了直後から葬儀告別式までに焦点を当てています。

そのため、次の火葬場での出来事や、精進落としの流れに関しては別記事でまとめていますのでこちらの記事からご覧ください。

火葬から精進落としまで

通夜終了直後から葬儀告別式まで準備とやることリスト

タイムスケジュールや葬儀告別式の内容をご覧いただき、当日のおおまかなイメージを想像していただけたかと思います。

通常、葬儀告別式は通夜の翌日に執り行われます。

ここでの準備物は、あくまでも通夜終了直後から葬儀告別式までの12時間~16時間の間で確認する内容となります。

ご臨終後から葬儀告別式が終わるまでの全体的な準備物に関しては、こちらの葬儀まとめ記事をご覧ください。

供花・供物の依頼

供花(きょうか)、供物(くもつ)を準備します。

供花とは、故人の御霊前の前にお供えする生花や花環を意味します。
下図をご覧ください。

供花(きょうか)とは?

一方で、供物とは同じく御霊前の前にお供えする、「果物」や「缶詰」などを意味します。

供物(くもつ)とは?

これらは喪主や喪主の家族が準備するものではなく、親族や近い関係だった方がお悔やみの気持ちを込めて送るものとなります。

葬儀告別式の御霊前に並びますので前日までに葬儀社を通じて頼むことが通例となります。

また喪主の役割は、故人の親族や近しい関係だった方に対して事前に「供花や供物の手配は前日までお知らせください」と一言伝えておくべきです。

私の場合、連絡手段が電話でしかなかったこともあり、近しい親族へは前日までに電話等で逐一確認しました。

「供花や供物はどうしますか?」と直接確認されたら断るわけにもいかないので、相手にとってプレッシャーにならないほど近い親族の方だけにしましょう。

葬儀の時間を僧侶に連絡

葬儀の細かい時間についての連絡は、一般的には葬儀社が代わりにやってくれます。

既に通夜の読経もお願いしている場合は、葬儀告別式も自動的にお願いすることとなります。

僧侶に渡すお布施を準備する

お寺さんは無料で読経してくれるわけではありません。

そのため、葬儀の「読経代金」として「お布施」をお渡しすることになります。

お布施っていくらぐらい包めば良いの?
通常お布施は3万円~5万円です。

 

お坊さんにはどうやって渡したら良いの?
下図のように、お布施は包んでお渡ししましょう!

 

精進落としの最終的な参加人数確認

当日緊急で精進落としに参加できなくなってしまう方も中にはいます。

前日までに連絡してくださる方であれば良いのですが、念のため前日までに確認しておくべきでしょう。

精進落としの1人前の料金は飲み物含めて5000円、6000円はかかってきます。

複数人欠席となってしまうと食べ物もお金も無駄になってしまうので、ここはできる限り事前に確認して当日の人数は、ぴったりにしておきましょう。

喪主の挨拶文の作成と練習

喪主として最も大切で、多くの方が不安に思うのは喪主の挨拶だと思います。

当日の進行や、ほとんどの前準備は葬儀社の方がサポートしてくれますが、この喪主の挨拶だけは喪主が気合を入れて頑張るしかありません。

例文や詳しい作成のポイントなどは以下の記事をご覧ください。
参考記事 葬儀告別式の挨拶例文10パターン付、喪主経験者によるポイントの伝授

葬儀社との当日進行確認

葬儀告別式の当日イメージを前もって想像しておくために、葬儀社と進行打ち合わせを必ず行ってください。

  • 集合時間
  • 受付開始時間
  • 僧侶到着時間とお布施を渡すタイミング
  • 葬儀告別式開始時間
  • 葬儀告別式の時間割

そしてこれらを喪主の挨拶文を書いた紙とともに持ち歩くことをおすすめします。

葬儀社によっては、お願いすれば分刻みのスケジュールを作成・印刷してくれるところもあるので聞いてみてください。

喪主として葬儀告別式を迎える心構え

喪主は葬儀告別式を執り行う主催者となります。

基本的には葬儀社から事前に指示、確認された動きに従えば問題ありません。

心構えとして気をつけておくべき事で唯一挙げられる点は、参列者への感謝とお礼です。

忙しい中、突然の訃報にも関わらず駆けつけてくださった方々には故人が生前お世話になった方も多く含まれるでしょう。

今後のお付き合いもよろしく頼みますという意味もありますので、挨拶やお礼は忘れずにしてください。

例えば葬儀告別式が始まる前に受付の時間があるので、その時に一緒に受付に立ち、ご参列いただいた方全員に対して一言ご挨拶することをおすすめします。

ただし式直前は慌ただしく時間もないかと思いますので、「ご無沙汰しております。本日はお忙しい中ありがとうございます。」のような一言とお辞儀程度で問題ないでしょう。

その他、当日の心構えとは少し異なりますが葬儀社の事前の打ち合わせは非常に大事です。

当日の分刻みのスケジュールや、具体的な内容、喪主はどう動くべきかなど、お願いしている葬儀社の担当の方はプロですので前日までに必ず聞いておいてください。

最後に、喪主の挨拶は前日までに練習しておくことをとてもとてもおすすめいたします。

緊張症の私でも、前日までに挨拶文を作成して、たった30分練習したのみで当日は一切緊張することがありませんでした。

参考記事 葬儀告別式の挨拶例文10パターン付、喪主経験者によるポイントの伝授

まとめ

それでは記事のまとめです。

本記事では、喪主を経験したばかりの管理人Shinotoが、葬儀告別式の流れと時間配分、そして具体的な内容の3点をお伝えしました。

葬儀告別式の開始時間は葬儀場の他のスケジュールにも依存してしまいますが、基本的には午前中スタート、午後スタートのどちらかです。
開始時間は異なりますが、おおまかな時間は約1時間強 ~ 2時間半程度です。

葬儀告別式の内容と時間配分を以下に再掲します。

葬儀告別式の内訳 時間配分
葬儀社から開始の挨拶など 0分 ~ 5分
弔電(ちょうでん)の読み上げ 0分 ~ 15分
弔辞(ちょうじ) 5分 ~ 10分
僧侶の読経 15分 ~ 45分
焼香 10分 ~ 30分
喪主の挨拶 5分 ~ 10分
最後のお別れ 15分 ~ 20分
出棺 15分
(合計時間) 1時間5分 ~ 2時間30分

葬儀告別式が無事に終われば、次は「火葬」や「精進落とし」となります。
よろしければ下記の記事もご参考になさってくださいね。

参考記事 精進落としとは?経験したばかりの筆者が流れと前段階の準備を徹底説明!

参考記事 火葬の費用や待機時間は何をする?経験者が流れと内容をお伝えします。

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