葬式を経験したばかり筆者が伝えたい最安の葬儀のポイントとコツ5選

「お葬式をできる限り安く仕上げたい。」

私が父を亡くした直後、取り乱していたにも関わらず心の中から湧いてきた感情でした。
そうです、我が家には盛大なお葬式や立派なお墓を建てられるほどの資金的な余裕がなかったからです。

「お葬式を値切るって、なんだか少し後ろめたい?」
いえ、そんなことありません。
可能であれば葬儀社の担当者さんと値切り交渉はすべきですし、葬儀セットに勝手に盛り込まれているオプションに関しては必要でなければ削るべきです。
結果的に、葬儀社から受けるサービスが同質なものであれば、そのサービスを利用する我々ユーザーは安いに越したことがありません。

喪主の存在意義と役割は、葬儀全体の指揮・監督することです。
葬儀全体の費用詳細を知り、いらないオプションは削れないのか、少し安く仕上がらないかの交渉は葬儀全体の決定権を持っているあなたの役目になります。

ではどのようにして同質のサービスで、支払う金額を抑えていくのでしょうか。
頭を下げて頼み込んで安くしてもらうのか?それとも必要ではないオプションを削るのか?

結論からお伝えすると、あなた自身が以下の2つのプロセスを通して安く仕上げる必要があります。

1. お葬式の種類を知り、あなたの状況に合わせたお葬式タイプを選択します。
2. 選択したお葬式の種類に応じて、より詳細に知り、戦略を練ります。

 

この記事では、最初にお葬式の種類を網羅的に説明し、あなたの状況にマッチするお葬式を選択する手ほどきをお伝えします。
あなたにマッチする葬儀の種類が選択できるようになった後に、種類別で戦略を立てる方法と具体例を説明していきます。

目次

お葬式の種類を知る。

まずはお葬式の種類を知り、ご自身の選択がない限り戦略を立てることができません。

仏教式の代表的ななお葬式には、主に以下の5つの種類が挙げられます。

  • 一般葬
  • 家族葬
  • 密葬
  • 一日葬
  • 直葬

「社葬・合同葬」といった企業が主体で執り行われる葬儀もありますが、この記事は一般の喪主に向けたものですので省きます。
「ライブ葬(音楽葬)」や「生前葬」、「自由葬」など世の中には多くの葬儀の形がありますが、筆者が体験したことないものですので今回は省かせていただきます。

それでは1つずつ詳細をご紹介していきます。

一般葬儀・公開葬

一般葬とは、人間関係・社会関係での縁や絆を重視した日本で多く執り行われている葬儀形式です。
「葬儀・告別式」と聞いて、頭にイメージするものと思っていただければ良いです。

公開葬・一般葬のイメージ

特徴としては家族葬のように会葬者を身内や近しい親族に限定せずに、故人・遺族の親戚、友人関係、勤務していた企業の方、近所の方々などの多くの方にご参列いただくこととなります。
規模感としては、30名~40名以上の場合が多く、交友関係が広かった人だと数百人規模の方が訪れることもあります。
新聞の訃報欄に故人の名前が載る場合は、「一般葬・公開葬」である可能性が非常に高いです。

「一般葬・公開葬」にすることで、故人の生前のご縁を大切にすることができ、これまで近しい関係ではないと考えていた方にもご会葬いただいたりと社会的なメリットが多数あります。
また、「家族葬」や「密葬」で知らない間に式が執り行われて「最後のお別れをすることができなかった!」といった人間関係をこじらせることもありません。

一般葬儀・公開葬の費用感は?

一般的には葬儀社が準備する会場を借り、「一般葬儀・告別式」と銘打って執り行いますので葬儀社に支払う一時的な金銭的な負担は大きくなります。
その代わり、会葬いただく方が多ければ多いほど「香典」を頂戴する量の多くなりますので結果的にトータルでの支出は抑えることができます。

※ 香典とは?
葬儀で故人のご霊前に供える金銭のこと。

つまり家族葬や密葬といった規模の小さいお葬式と異なり、葬儀社に払う金額は大きくなるものの入ってくる金額もその分あるので最終的に、経済的なお葬式になる可能性が高いということです。

これまで親戚付き合いや交友関係がほとんどない、知り合い全員に声をかけても10名~20名の場合には、一般葬・公開葬はおすすめできませんので「家族葬」や「一般葬」をご検討ください。

ちなみにですが私の場合も、この「一般葬儀・公開葬儀」の形式で執り行いました。
経験談は記事の中盤をご覧ください。

家族葬

家族葬は、文字通りの「家族」のみで小さく執り行う葬儀というわけではありません。
例えば、元々4人家族であれば、家族儀は「故人 + 3人」で執り行うわけではなく、近しい親戚や普段から仲良くしていただいた方なども合わせた「小規模・少人数」で営む葬儀という意味となります。
家族葬は自宅で執り行う場合も葬儀場で執り行う場合もあり、目安としての人数は10名~30名ほどとなります。

家族葬のイメージ (一般葬より小規模)

2018年の調査によると、都心における近所付き合いが希薄になっていることや核家族化に伴い、首都圏における家族葬の割合は60%~70%とされており、圧倒的な割合となっています。
一方で全国的な調査となると、今だに一般葬の割合が60%近くあり、都心部とその他で大きく乖離していることがわかります。

「一般葬・公開葬」とは異なり、「家族葬」は小規模でひっそりとした葬儀となるため、遺族が気疲れせずにゆっくりと故人を偲ぶことがメリットとして挙げられます。
「家族葬」のデメリットは、故人が生前お世話になった方々への逝去の連絡を怠りがちになってしまうことや、これまでの感謝を伝えることができないといった点があり、社会的な別れの場がなくなってしまうことです。

そのため家族葬の後に多くの人が自宅に弔問に訪れてしまい、かえって手間がかかってしまう可能性を秘めています。
自分の思ってもいないところで、故人にお別れしたいと思う方々がいたりしますので、配慮を欠かないようによく検討してください。

家族葬の費用感は?

自宅で営むスタイル、葬儀場を借りるスタイルかによって多少は変わりますが、小規模・少人数ということで一般葬と比較すると金銭面の負担は少なくなります。
参列人数が限られているので「香典」の合計金額はほとんど期待できないことから、最終的な収支を予測しやすいこともメリットです。
香典の関係上、下手に「家族葬」をするよりかは、「一般葬」を営んだ方が金銭的に負担が少なくなったりと、深く検討し、そして戦略を組む必要があります。

密葬

密葬と家族葬を同じものとして取り扱っているサイトが非常に多いのですが、明確には同じ部類ですが異なるものです。
そもそも「家族葬」というものは、「密葬」から派生したものという認識でいてください。

それでは密葬とは一体どのようなものなのでしょうか?

「密葬」とは、小規模な葬儀を身内や近しい人で営んだ後、数週間や1ヶ月後に一般向けの比較的大規模な「本葬」を執り行う場合のことを指します。
つまり本来、「密葬」と「本葬」は2つで1つのセットで使う言葉だったのです。

しかしながら最近では「本葬」をせずに「密葬」のみを執り行うケースが多くなってきており事実上、葬儀の名前は違えども、やっていることは「家族葬」と何ら変わりのない場合がほとんどです。

密葬のイメージ

では、どうして形式上は同じなのに名前は異なるのか?
答えは、葬儀社のマーケティングによるものです。
一説によれば「本葬のない密葬」を「家族葬」というプラン名にしよう、ということで某葬儀社のマーケティングによって分類され全国的に知名度が広まったとされます。

「家族葬」と「密葬」の主な使い分けですが、「自死者などの葬儀」、「事件性のある方の葬儀」などの機密性の高い葬儀を営む場合は、密葬ということになったりします。
また上述の通り、「本葬」を想定している場合も「密葬」となります。

※ 葬儀社のプランによって若干異なりますので、具体的にはお願いする葬儀社の担当者に確認することをおすすめいたします。

密葬の費用感は?

「本葬」を伴う「密葬」の場合、2回葬儀を営むこととなり、かつ「本葬」は比較的大規模なものになりますので、話にならないほど金額がかかってきます。
このタイプを選択するけど費用を安くしたいという場合、根本から真逆のことをしているので選択自体を見直しましょう。

「本葬」を伴わない「密葬」の場合、家族葬と類似した葬儀になります。
葬儀の内容は、故人の家族、近しい親戚で執り行う小規模・少人数なもので、参列者は10名~30名までを目安としてください。
プランの内容も葬儀社へ支払う金額も「家族葬」と同じです。

1日葬

一般的な仏教式のお葬式は、通夜に1日、翌日の葬儀告別式に1日の合計2日間で営まれます。
1日葬とは、文字通りに通常2日かかる工程を1日で済ませる葬儀形式で、具体的には「通夜」部分が省略され、葬儀告別式のみを執り行います。

通夜がなく葬儀告別式だけの1日葬は、お葬式を執り行う側にはメリットとして遺族の精神的・肉体的な負担が少ないことが挙げられます。
本来であれば弔問者や会葬者の対応で忙しくなる通夜がないため、遺族や身内だけで時間をかけてゆっくりと故人とお別れすることができます。

これが逆に理由となってしまうのですが、参列する側の弔問者や会葬者にとっては、故人とのお別れする場所が葬儀告別式の1日だけしかタイミングがないので多少不便に思われてしまうこともあります。
1日葬は家族葬と全国的に近年増加しており、やはり遺族側がお葬式をあげるために疲弊しきらないところが多くの方に受け入れられているみたいです。

私は、喪主としてお葬式を執り行う立場で初めて知ることとなりましたが、「人が亡くなる」って本当に大変なことです。
悲しんでいる暇もなく葬儀社と打ち合わせして故人の親族や交友関係筋に連絡を取り、通夜・葬儀告別式を数日以内行う。
当時25歳で体力的にも平均より上の男児であるこの私ですら苦労しました。本当に大変だった。

通夜がなく、葬儀告別式1日だけの1日葬は本当におすすめだと思います。

1日葬の費用感は?

葬儀を執り行い側のメリットとしては、まず通夜がないため、通夜振る舞い食事代金がかかりません。
それに伴い、通夜の返礼品もカットすることができ、通夜にかかってくる経費はナシと考えていただいても良いです。
この2つだけで少なくとも10万~20万程度は予算をカットできます。

また遠方からご参列いただく親族の方へのメリットとしては、通常は通夜と葬儀告別式の2日間お手伝いいただくとなると宿泊費が2日分かかりますが、1日葬の場合は宿泊は1日だけで済むということも挙げられます。

直葬

直葬とは、通夜や葬儀告別式などの宗教的な儀式を執り行わない葬儀方式となります。
つまりは「逝去」、「遺体安置」、そして直接「火葬」という流れになります。

火葬場のイメージ

現代の葬儀方式の中で最も安価で故人を弔うことができ、通常の葬儀よりも時間・労力も大幅に省略できます。
参列人数も故人と本当に近しい親族の数人、多くても10名以下で営まれることが多いです。
故人が高齢で交友関係も一切なかったなどの参列人数が全く見込まれないケースが多くなってきており、関東中心で件数が徐々に増加傾向にあるようです。

直葬の問題点ですが「家族葬」や「密葬」と同様に、故人の逝去を社会的に伝える場や機会がなくなってしまうことが挙げられます。
これは葬儀後に自宅への個別の弔問が多数発生し、かえって手間がかかってしまうデメリットが考えられます。

また、儀式を一切省き、即火葬という流れですので故人が本当に弔われるのかなど疑問を呈する親族と問題が起こるリスクもあります。

こういったデメリットを含んではいますが、葬儀費用という観点においては群を抜いています。

直葬のの費用感は?

圧倒的に安価です。
通夜振る舞い、返礼品、葬儀全般費など全てにおいてカットできます。
儀式を全て省くため、必然的に香典を頂戴する場もなくなってしまうため、葬儀後に香典をお持ちになってくる方を除いては香典返しの準備も必要ありません。

私の経験からの葬儀料金

私が経験したのは、「一般葬・公開葬」でした。

お寺や葬儀社に払った金額、香典返しなど含めた支出総額は、103万円となりました。
ここに頂戴した「香典」、地方自治体からの「葬儀補助金」や勤務先企業からの「お見舞金」を含めた収入総額は、86万円でした。

トータルを計算してみると、103万円 – 86万ということで葬儀にかかった最終収支は、-20万でした。
我ながら費用はかなり抑えられた方だと思います。

内訳などの収支詳細に関しては、以下の記事にてまとめましたのでご覧ください。

詳しくはコチラ: 葬儀の費用はいくらかかる?私の経験では103万円かかりました。

葬儀形式別の最安パターン参考例

あなたにとっての葬儀形式は既に決まりましたか?
それでは、葬儀別の支払い総額パターンをここで算出してみます。

葬儀の支払い先は、「お寺への支払い」、「葬儀社への支払い」、そして「ギフトショップ」の2つに分けることができます。

また香典返しなどのお店への直接支払いといったケースもあります。

お寺への支払い

お寺向けへの支払いの内訳として以下の3項目を挙げます。

  • 戒名代
  • 読経時のお布施
  • お膳料・お席料・お車代

各項目の内訳イメージはこちらとなります。

戒名代

戒名とは、仏門に入る際に授かる名前です。

仏教式のお葬式を執り行う場合、亡くなった方は仏の世界に行くこととされます。

戒名という仏教式の新しい名前を授かることで、仏の世界に入ることが許され、かつ仏の戒律を守ることを約束する意味でもあります。

そのためお寺で名前をつけてもらう料金、命名料金とでも思っていただくと良いでしょう。

「戒名無くしては成仏も無い」と言われるほどで、仏教式のお葬式を執り行う際は必ず必要なものといっても過言ではありません。

とは言っても、この命名料金ですが非常にお高いサービスです。。。

全国的な戒名代の相場 10万円 ~ 100万円

戒名でも安いものから高いものまであり、これらは授かる名前の「位」で決まります。

代々お世話になっているお寺さんでは、ご先祖様がどのような「位」で戒名を授かっているのかを帳簿に記録しているので、実際に聞いてみると良いでしょう。

ご先祖様と同様の「位」で戒名を授かることが一般的ですが、あくまでもご先祖様の「見栄」なども含まれているため、
遺族である私たちが気にしなければ一番低い「位」で、あまりお金をかけないことをお勧めします。

ちなみにですが、私の場合、大変失礼だとわかっておきながら値段交渉をしまして。最終的な戒名代は10万円でお願いすることとなりました。

一方でそのから300mほど離れたお寺では、戒名代は一番低い「位」でも最低60万円だったというご近所さんの話もあり、金額はお寺さん次第なんだと思います。

読経時のお布施

通夜、葬儀告別式ではお坊さんがお経を読みますが、お坊さんも商売ですので無料で読経してくれるわけではありません。

この読経料金にあたるのが、「お布施」と思ってください。

読経には「枕経」、「通夜」、「葬儀告別式」の3つのタイミングがあり、それぞれに料金がかかります。

毎回終わるたびに手渡ししても良いのでしょうが、3回分を全てまとめて「お布施」としてお渡ししても良いでしょう。

おおよその感覚ですが一般的なお葬式の場合、お布施の相場は以下となるでしょう。

種類 相場金額
枕経での読経 1万 ~ 3万
通夜での読経 1万 ~ 3万
葬儀告別式での読経 2万~5万

私の経験をお話すると、まとめて10万円ということでお布施をお渡ししました。

金額に関しては、あなたがお世話になるお寺さんの住職に「すみませんが、お布施はおいくらほど….」といった感じで聞いてみると良いですよ。

お膳料・お席料・お車代

お布施とは別途に、お膳料・お席料・お車代も支払うことが一般的です。

お膳料・お席料とは、本来であれば読経していただいたお坊さんに対してお食事を準備するはずですが、その代わりとしてお渡しする謝礼金のようなものです。

一般的な葬儀形式の場合、通夜の後には通夜ぶるまい、葬儀告別式の後には精進落としという食事の場があります。

昔は読経していただいたお坊さんも食事を共にしていましたが、近年は食事は共にせずに、代わりにお膳料・お席料としてお渡しする文化に変わりつつあるみたいです。

お膳料・お席料は、通夜ぶるまいや精進落としにかかる費用と同額をお包みするようになりますが、全国的な相場として5000円と考えておくと良いでしょう。

 

一方でお車代とは、お坊さんが遠方から来ていただく場合のガソリン代や手間代としてお渡しするものです。

これらに相場はありませんが、お車代はせいぜい数千円 ~ 1万円程度と考えておきましょう。

金額感ですが、「遠くから来ていただいたことに感謝する」といった意味になりますので失礼に当たらない金額感であれば問題ありません。

また、極端ではありますが、北海道で執り行う葬儀告別式に沖縄在住のお坊さんを呼び寄せる場合、
「移動費」+「宿泊費」+「手間代」がかかってきますので、お渡しする金額はよく検討しておきましょう。

 

私の場合、近場のお寺さんにお願いしたのでお車代はお渡しせず、お膳料・お席料として5000円をお渡しいたしました。

葬儀社への支払い

それでは次に葬儀社への支払い項目について説明していきます。

葬儀社への支払いの内訳は、以下の4つに大きく分けるができます。

  • 葬儀料金
  • 返礼品料金
  • 飲食関係料金
  • その他の請負

それでは1つずつ詳細に見ていきましょう。

葬儀一式の料金

葬儀料金には、葬儀社が準備する費用全般となります。

葬儀形式によって金額感は大きく異なりますが、概算ですが以下のような金額となるでしょう。

葬儀形式 葬儀の費用感
一般葬儀・公開葬儀 80万 ~ 200万 (盛大になればなるほど高い。1000万円以上になることも)
家族葬 30万 ~ 60万
密葬 20万 ~ 40万
1日葬 30万 ~ 50万
直送 12万 ~ 20万

これらの費用は、あくまでも通夜と葬儀告別式を執り行う際の、

当日の会場費
御霊前周りの飾り付け
霊柩車の配車代
遺影写真加工費
経帷子(遺体に着せる着物)
遺体の衛生保全(ドライアイスなど)
会葬令状やお知らせ状
など

のみ含まれているため、葬儀費用にかかる全額ではないためご注意ください。

例えば、「葬儀代金」として含まれないものには次のようなものが挙げられます。

  • 火葬場使用料金
  • 供花、供物費
  • マイクロバス手配費など

火葬場の使用料は、公営火葬場に支払いますが葬儀社が代行して支払ってくれますので実際の支払い先は葬儀社となるでしょう。

火葬場の費用感は、火葬する場所によって料金が異なりますが、おおよそ3000円 ~ 50,000円程度となります。

自治体(県や市)が運営する公営火葬場だと、火葬時の使用料金は安くなる傾向がありますが、
民間企業が運営する火葬場では、料金は少しお高めで10万円を超えることもあります。

地域活性化や冠婚葬祭に力を入れている自治体では、なんと「市民であれば火葬場は無料で使用できる」なんていうこともあるようです。

結論として、最寄りに「公営火葬場」があれば、そちらを利用することをお勧めしますが、
「民営火葬場」しかない場合は搬送費用や移動の利便性を考えた上で検討しましょう。

いずれの場合も、事前に「どの火葬場を利用するのか」を葬儀社の担当と打ち合わせしておくべきで、
こちらから何も提示がない場合、勝手に決められてしまうということにもなりかねないので注意してくださいね。

供花や供物は、いわゆる「オプション費用」となりますが、葬儀社経由での注文となることがほとんどなので、結局のところ支払い先は葬儀社となります。

目安となる金額ですが、供花も供物も通常は一番安いもので12,000円、高いものでも25,000円程度となり、幅があります。

値段の幅ですが、高ければ高いほど供花の花輪が豪華になったり、供物であればサイズが大きくなったりの違いです。

参列予定の方から「供花や供物をあげたい」といった希望を受けた場合、喪主や遺族は葬儀社との間に入り、調整する必要がありますので
その際は、供花・供物のサイズや値段に関して相談して決めましょう。

返礼品(当日返し)の料金

通夜・葬儀告別式に参列いただいた方に、その場でお返しする返礼品も準備する必要があります。

これらは「会葬返礼品」、「当日返し」、「即日返し」とも言われます。

返礼品の準備ですが、葬儀社側で当日返しのカタログを用意している場合が多いので、その中から選ぶのがてっとり早いです。

近所のギフトショップで購入するのも良いですが、金額感も変わらない上に手間ばかりかかるので、葬儀社に頼んでしまった方が良いです。

返礼品(当日返し)は、あくまでも参列者全員に配るために高額でなく、だいたい1500円 ~ 3000円程度のものを準備しましょう。

内容としては以下のようなものですね。同じようなものが葬儀社で準備しているカタログに載っているので、そこから選んでください。

飲食関係料金

ここでの飲食関係料金とは、「通夜振る舞い」や「精進落とし」での参列者にふるまう飲食にかかる料金を意味します。

お葬式という行事において、飲食料金がかかってくるポイントは大きく2回、上述の「通夜振る舞い」と「精進落とし」の時です。

飲食での料金は、喪主や遺族が直接レストランやお惣菜ケータリング業者に支払うものですが、
葬儀社が代理で支払い、最終的に葬儀社に飲食料金としてお支払いするケースも多いです。

そのため葬儀社に葬儀をお願いする時の打ち合わせで、どのような支払いになるのか相談しておきましょう。

通夜振る舞いの金額感ですが、通夜振る舞いではオードブルやお惣菜、お寿司などが大皿で出すのが一般的です。

そのため食事は1人あたり2000円程度、飲み物は1人あたり1000円程度の合計3000円を見込んでおきます。

一方で精進落としの金額感ですが、精進落としでは会席料理などのお膳を振る舞うことが一般的ですので、
食事が1人あたり4000円~6000円、飲み物が1人あたり1000円~2000円の合計5000円~8000円となります。

お膳を振る舞う必要があることから、精進落としでは、お店を予約する必要が出てきます。
近所に最適なお店がないかどうか、葬儀社の担当者に聞いてみると良いでしょう。

自分で探す場合は、直接お店に「精進落としに考えているのですが…」といった内容で問い合わせをしてみてください。

私からすると意外でしたが、結構なお店で「精進落としコース」や「ご法事コース」といったメニューを準備していることが多いです。

ぐるNaviでは、法事で検索することもできますので、試してみてください。

その他への支払い

香典返し(あと返し)の費用

その他の支払いとして挙げられることが、香典返し(あと返し)の費用です。

香典返しは、葬儀社が準備するカタログから選ぶ場合には葬儀社への支払い、
一般的なギフトショップやネットで購入する場合には各店舗への支払いとなります。

通夜・葬儀告別式の際、参列者に返礼品を配布しますが、ここで準備する返礼品は、
当日返し、会葬返礼品などとも言われ、あくまでも「会葬」していただいたことに対するお礼です。

一方で香典返しとは、あと返しとも言われるように香典を多くいただいた方に対して
さらなるお返しという意味が込められています。

基本的には1万円以上の香典をいただいた方には1/4 ~ 1/2の値段相当の品物を送りますが、
相手にさらに気を遣わせてしまう可能性もあるので上限は1万円ぐらいにしておきましょう。

例えば、香典として10万円いただいた場合、上記で説明している1/4~1/2相当と言うことは、
約2.5万円~5万円相当の品物を返すこととなりますが、逆に返しすぎ、ということになります。

「香典」とはそもそもがお気持ち代の意味合いもある、対する「香典返し」もお気持ちに対する
感謝のお気持ちということとして考えておいた方が良いでしょう。

私は正直なところ、「香典」も「香典返し」も渡したり返したりで、なんとも面倒な作業だなぁと思ってしまいました。

ですが香典返しは、みなさん必ず守るマナーのようなものですのでしっかりと対応するようにしてください。

一般葬・公開葬シュミレーション

一般葬・公開葬の場合、主な支払い先は、「お寺」と「葬儀社」の2つとなります。

支払先2つに対してどのような項目か、それに対する金額を記載しておきます。

今回は、全国的な平均参列人数である40名 ~ 100名の場合を考えてみます。

まず初めに全国平均としての「一般葬・公開葬」を執り行う場合、最終的に支払う合計金額は、100万 ~ 200万程度と考えておいてください。
ここから香典が1名あたり平均1万円だと換算することができますので、およそ40万~100万円の収入があります。

一般葬・公開葬の場合は、葬儀にかかってくる費用をいかに下げ、ご参列いただける方をどれだけ増やすかで金額が大きく変動します。

まず結果から以下でお伝えします。

それでは次に、「お寺」に支払う詳細金額、「葬儀社」に支払う詳細金額について見ていきましょう。

お寺への支払いシミュレーション

お寺向けへの支払いの内訳として以下の3項目を挙げます。

項目名 金額
戒名代 10万円 ~ 100万円
読経(枕経、通夜、葬儀告別式)のお布施代 5万円 ~ 10万円
お膳料・お席料(通夜と葬儀告別式) 1万円 ~ 1.5万円
合計 16万円 ~ 111.5万円

お寺へのお支払いは、戒名代によって大きく異なります。
そのため戒名代が恐ろしく高くつかない限り、全体で30万円前後に収まるのではないかと思います。

葬儀社への支払いシミュレーション

まずはじめに葬儀社への支払い内訳と、金額感を以下でご紹介します。

葬儀料金に関しては、都市部と地方やお願いする葬儀社によりますので、かなり幅があります。

それ以外の項目については、全国的に大体同じ程度の費用感となります。

収入」に関しては、生命保険・死亡保険など加入していた場合は大きな収入となりますが、
一旦この場では省いた上で計算しています。

種別 項目名 概算費用・収入
支出 葬儀料金 60万円 ~ 150万円 (参列者が40名 ~ 100名規模)
返礼品(当日返し)費用 2000円 x 人数分
通夜ぶるまい費 3000円 x 人数分
精進落とし費 5000円 (食事) + 1500円(飲み物) x 参加人数分
火葬料金 3000円 ~ 5万円
香典返し 5000円 x 参列者の3分の1程度
収入 香典 平均約1万円 x 人数
自治体からの葬祭費 3万円 ~ 7万円
勤務先からの見舞金 5万円 ~ 20万円

 

おおよその感覚として、トータルで100万円 ~ 200万円と見積もっていておくことをお勧めします。

それでは次に、人数や地方などを考慮した上でのシミュレーションを紹介します。

あくまでも概算となりますので、参考程度とするようにしてください。

市の人口が5万人 ~ 30万人程度に在住のAさん、妻が80歳で逝去し、遺族や親族合わせて40名程度の小中規模で葬儀をとり行なう場合
県庁所在地や政令都市、都市部に在住しているBさん、大企業に定年まで務めた夫が75歳で逝去し、生前のお付き合いも多かったため100名~150名の葬儀を執り行う場合

 

種別 項目名 シミュレーションA シミュレーションB
支出 葬儀料金 60万円 130万円
返礼品(当日返し)費用 8万円 (2000円 x 40名) 20万円 (2000円 x 100名)
通夜ぶるまい費 6万円 (3000円 x 20名) 12万円 (3000円 x 40名)
精進落とし費 13万円 (6500円 x 20名) 32.5万円 (6500円 x 50名)
火葬料金 1.5万円 5万円
香典返し 7.5万円 (5000円 x 15名) 15万円 (5000円 x 30名)
収入 香典 50万円 (1万円 x 50名) 100万円 (1万円 x 100名)
自治体からの葬祭費 5万円 5万円
勤務先からの見舞金 5万円 10万円
合計収支 360,000円 995,000円

 

このように、都市部と地方では一般葬儀にかかる費用が大幅に変わり、ほとんどが「葬儀費用」の大小によって金額を分けるといっても過言ではありません。

「一般葬・公開葬」の費用を抑えるべきポイント

費用を抑えられるポイントをこれから説明していきますが、上記の両シュミレーションを見比べてみて、何かわかりませんか?

そうです。一般葬・公開葬は参列者が多くなればなるほど、節約へと進みます。

というのは、参列者が多いほど葬儀の規模は大きくなり、伴って葬儀費用も高額になってきますが、
香典という名の収入も高額となる傾向が非常に高いです。

一般的に香典の平均金額は、数千円から数万円まで幅は広くなり、実際の葬儀でも受け取る金額はピンからキリですが、
香典の金額は都市部や地方は関係なく、全体的な平均をとると約1万円前後に落ち着くこととなります。

そのため、葬儀費用の計算は、人数における葬儀全体費用と参列人数を計算した上で検討するようにしましょう。

そして葬儀費用を抑えるべきポイントは、この3点です。

1. 戒名代
2. お経代
3. 葬儀費用

1. 戒名代は、こだわりさえ無ければ極限まで出費を抑えられるものです。
そもそも戒名とは、仏教的観点から故人へ授ける名前のことを指します。
つまり戒名代とは、「仏教的な名付け」に対して支払う料金となります。

「えっ、名前をつけるのにそんなに高いの!?」と感じた方も多いのではないでしょうか。
名付けに原価はかからないので支払った分が直接的にお寺さんの利益となるため、交渉の余地は十分にあります。

こんなこと言ってしまってお寺さんには悪い気がしますが、「位」さえ気にしなければ大きく抑えられる箇所だと思います。

家族葬・密葬シュミレーション

「家族葬」と「密葬」は異なるものです、と本記事の前半でお伝えいたしましたが、金額的において類似しているため今回は一緒に説明していきます。

「家族葬・密葬」の主な支払い先は、「お寺」と「葬儀社」の2つとなります。
参列者も見込まれないため頂戴する香典も少額となり、葬儀費用全般が直接的な負担となります。

それでは「家族葬・密葬」の場合の支払い詳細は以下となります。
参列想定者の人数は、おおよそ10名~30名を目安としてください。

お寺への支払いシミュレーション

お寺向けへの支払いの内訳として以下の3項目を挙げます。
お寺への支払い項目は、一般葬・公開葬と同じです。

項目名 金額
戒名代 10万円 ~ 100万円
読経(枕経、通夜、葬儀告別式)のお布施代 5万円 ~ 10万円
お膳料・お席料(通夜と葬儀告別式) 1万円 ~ 1.5万円
合計 16万円 ~ 111.5万円

葬儀社への支払いシミュレーション

家族葬の葬儀社への支払い内訳、金額感は、以下のようになります。

・葬儀料金 30万 ~ 60万前後
・返礼品料金 2000円 * 人数分
・飲食関係料金 各人 5000円(食事代) + 500円~1000円(飲み物代)
・その他の請負 火葬料金: 3000円 ~ 50000円
・香典返し 1万円以上頂戴した方に対して各人3000~5000円

参列者が10名のシュミレーション

戒名代:15万~50万
枕経代:1万~3万
葬儀のお経:3万~10万
お席料:5000円
葬儀費用:30万~60万
返礼品:2000円*10名=2万
飲食関係良品5500円~6000円 * 10名 = 5.5万~6万
火葬料金: 2.3万

最低合計: 59.3万円
最高合計: 133.8万円

参列者が30名のシュミレーション

戒名代:15万~50万
枕経代:1万~3万
葬儀のお経:3万~10万
お席料:5000円
葬儀費用:30万~60万
返礼品:2000円*30名=6万
飲食関係良品5500円~6000円 * 30名 = 16.5万~18万
火葬料金: 2.3万

最低合計: 74.3万円
最高合計: 149.8万円

1日葬シュミレーション

1日で終わるタイプの葬儀です。
お寺に支払う金額は、変わりません。
参列想定者の人数は、おおよそ5名~30名を目安としてください。

お寺向けへの支払いの内訳として以下の3項目を挙げます。

・戒名代 15万 ~ 50万
・枕経のお布施 1万 ~ 3万
・葬儀のお布施 3万 ~ 10万
・お席料 5000円

葬儀社への支払いの内訳は以下の4項目を挙げます。

・葬儀料金 25万 ~ 40万前後
・返礼品料金 2000円 * 人数分
・飲食関係料金 各人 5000円(食事代) + 500円~1000円(飲み物代)
・その他の請負 火葬料金: 3000円 ~ 50000円
・香典返し 1万円以上頂戴した方に対して各人3000~5000円

参列者が5名のシュミレーション

戒名代:15万~50万
枕経代:1万~3万
葬儀のお経:3万~10万
お席料:5000円
葬儀費用:25万~40万
返礼品:2000円*5名=1万
飲食関係良品5500円~6000円 * 5名 = 2.5万~3万
火葬料金: 2.3万

最低合計: 50.3万円
最高合計: 109.8万円

参列者が30名のシュミレーション

戒名代:15万~50万
枕経代:1万~3万
葬儀のお経:3万~10万
お席料:5000円
葬儀費用:25万~40万
返礼品:2000円*30名=6万
飲食関係良品5500円~6000円 * 30名 = 16.5万~18万
火葬料金: 2.3万

最低合計: 69.3万円
最高合計: 129.8万円

直葬シュミレーション

参列想定者の人数は、おおよそ2名~10名を目安としてください。

お寺向けへの支払いの内訳として以下の3項目を挙げます。

・戒名代 15万 ~ 50万
・枕経のお布施 1万 ~ 3万
・葬儀のお布施 3万 ~ 10万
・お席料 5000円

葬儀社への支払いの内訳は以下の4項目を挙げます。

・葬儀料金 12万 ~ 25万
・返礼品料金 2000円 * 人数分
・その他の請負 火葬料金: 3000円 ~ 50000円

参列者が5名のシュミレーション

戒名代:15万~50万
枕経代:1万~3万
葬儀のお経:3万~10万
お席料:5000円
葬儀費用:12万~25万
返礼品:2000円*5名=1万
火葬料金: 2.3万

最低合計: 34.8万円
最高合計: 91.8万円

葬儀で失敗しないための注意点

誰もが生きている限り、喪主として葬儀告別式を執り行わなければいけない立場になる可能性があります。
ほとんどの人が喪主を経験するのは初めてで、わからないことも多いと思いますし、初めてのことには必然的にトラブルの可能性も秘めています。

記事の最後に、喪主として葬儀と執り行う際に必ず頭の片隅に入れておくべき注意点をお伝えします。

信頼できる葬儀社を選ぶ

喪主にとって、葬儀社選び、担当者の決定は葬儀において最も重要なことです。
「あったりまえのことだな〜」と捉える方も多いと思いますが、葬儀社をしっかりと選んでおくことにより、その先の葬儀がどれだけ簡単に進むかが決まります。

逆にあまり信用できない葬儀社を選んでしまうと、トラブルばっかりで後々大変な思いをすることとなります。
実は、「葬祭業」というものは、公的な資格等は必要なく、国や地方公共団体の許認可や届出は不要なことから誰もが今すぐ開業可能なのです。

つまり、そこらへんの「鼻水たらしてゲームにばっかりしてる小学生」でさえ、名乗ろうと思えば今日から「葬儀業者」になれます。
葬儀市場は年々拡大しており、2兆円規模とも言われているように詐欺業者の乱立も後を絶ちませんので葬儀選びはしっかりと見極めてください。

葬儀社を選ぶときの注意点はこちらになります。
1. 地元のしきたりや習慣に対して深い知識があるか
2. 親身になって事前相談に応えてくれるか。
3. 厚生労働省認定の「葬祭ディレクター」資格を保持しているスタッフがいるか

いい葬儀では、【葬儀検索サイト顧客満足度《総合1位》獲得!】ということもあり、全国で信用できる質の良い葬儀社を紹介してくれます。
運営会社の「鎌倉新書」は、東証一部上場企業ということもあり絶対的な安心感もあります。

要望をしっかり伝える

葬儀社の選択が済んだら、次は葬儀に関する要望をしっかりと伝えます。

私の場合は葬儀にかける費用をできる限り圧縮したい。
「葬式貧乏」や「建墓貧乏」なんていう言葉がありますが、我が家は予備軍でした。
「葬儀を安くしたい」って、正直後ろめたい恥ずかしい気持ちもありましたが、しっかりと担当者に伝えました。

「お葬式にかけるお金があまりなく、大幅にお葬式のコースを割り引いてくださいとはお願いできませんが、なんとか考慮していただけないでしょうか?」
「もちろんお安くなるのであれば最もなのですが、お花の量や御霊前の豪華さなど、少しても削れそうなところは削ったり…」

こんな感じにお願いしたところ、選んだ葬儀社が良かったこと、そして義理人情の熱い方を担当にしていただいたこともあり、トータルで割引金額より、さらに10万近く値引きしていただきました。
(…本当に儲けあったのかなと心配になるぐらいです。)

後ろめたい気持ちを捨てて、真摯にお話しすることで担当の方も親身になってくれる気がします。
言って損することは何一つないので、金額のことであれば値段について、葬儀内容や進行に関しては、要望をしっかりと伝えるということが大切です。

I.葬儀の形式、規模、予算など自分の考えを伝える。 II.解らないことは納得いくまで説明を受ける。 III.素人判断をしない。 IV.全てにおいて無理をしない。 V.世間体を気にせず、見栄をはらない。

決定する前に必ず見積もりをもらう

葬儀内容や契約が確定する前に、必ず見積もりを出してもらいましょう。

お葬式は本当に忙しい行事です。
悲しんでいる暇もなく、淡々と物事が進んでいきます。

故人が亡くなってしまった喪失感に浸かっている中、喪主の経験もなく、葬儀社の言われるがままお願いしたり、そのまま口約束で契約してしまう方も多くトラブルが多いです。
だからといって亡くなってしまった後に、何日もかけて葬儀社を選択している時間はありません。

そのためお願いをする前に必ず「見積もり書」だけは出してもらってください。
もう1点、確認事項としては「見積書」以外に発生する金額がないかを確認してください。

例えば、「『香典返し』や『精進落とし』などの参加人数によって変動するものを除いて、最終的に支払う金額は『見積書』内に明記されているものだけで良いのか?」ということです。

見積もりも出さず、最終的な金額が法外な値段なんていう都心の企業も増えているみたいですので、ご注意ください。
また「見積書」に記載されていないオプション料金が勝手に課金されていた、なんていう消費者トラブルも多いようです。合わせてご注意ください。

I.見積書は契約書である。
II.見積書に記載されているものの他に、別途料金、追加料金、立替え金等があるか
III.必ず確認する。変動費があることを確認する。
IV.各項目内容、単価、数量、金額等納得するまで説明を求める。打合せ、見積り交渉には、責任のもてる家族2人以上で行なう。

葬儀余剰金を確保する

こちらは、選択する葬儀社や担当には関係ありません。

お葬式を執り行うには、100万円単位の大きな金額がかかってきます。
大抵のことは葬儀社が代行してくれるので、最終的に葬儀社に支払う金額以外で費用がかさむことはありませんが、注意が必要です。
例えば、離れて暮らす家族の交通費や貸衣裳代、食事代や遠方からの参列いただく親族の宿泊費・交通費・食事代などは意外と大きな出費となります。

複数人分を考慮しても10万~20万は簡単に飛んでいくこととなりますので、葬儀コースを選択する場合には、これらも考慮した上で予算を組むことをおすすめします。

1. 平素から家族で葬儀について話し合っておく 親の死や葬儀の話など言い出し難いものですが、平素の会話の中でどんな葬儀がいいか、どのような希望をもっているかなど話し合っておくことが大切です。 最近は、エンディングノートや遺言書などで自分の希望や考えを家族に伝える人々が多くなっています。

2. 親戚、知人・友人など周囲の人々の想いを忘れずに 最近、本人の意思を尊重して身内だけの「家族葬」にする場合が増えていますが、本人と親しかった人の想いにも充分配慮したいものです。身内だけの「家族葬」が終わった 後で、葬儀に参列できなかった親戚や友人・知人が「せめてお焼香だけでも」と次々と自宅に訪れ、その応対に遺族は疲労困憊してしまい「ちゃんと葬儀をすればよかった」と 後悔した事例もあります。

3.信頼できる葬儀業者を選ぶ 葬儀は、業者選びが重要であり、葬儀の成否は葬儀業者選びで決まるといえます。 (業者選びで9割が決まる)葬儀業は、許可、認可、届け出など法的規制が全なく、だれでもが葬儀業を行なうことができます。中には電話一本で取次ぎ、斡旋を行なっている者やインターネットで斡旋する者など顔の見えない葬儀ブローカーもいます。 〇信頼できる葬儀業者を選ぶには、次の点に留意することが大切です。
I.店舗や葬儀会館を持っているか。
II.事前相談に応じてくれるか。
III.地元の習慣やしきたりを知っているか。
IV.地元の評判はよいか。
V.厚生労働省認定審査制度「葬祭ディレクター」等業界で取組んでいる資格を持っている人がいるか。

4.自分の考えや希望をはっきり言う 家族をなくした喪主・遺族は、悲しみの中で精神的にも不安定で、知識や経験も乏しく自分の考えをはっきり言うことが困難な状況にあります。このような状態の中で 「何も判らないのでよろしく」と葬儀業者に白紙委任をしてしまう場合があります。 「こんな筈ではなかった」と後悔しないために自分の意見・要望ははっきり言いましょう。

I.葬儀の形式、規模、予算など自分の考えを伝える。 II.解らないことは納得いくまで説明を受ける。 III.素人判断をしない。 IV.全てにおいて無理をしない。 V.世間体を気にせず、見栄をはらない。

5. 見積書は必ずもらう ブローカー的葬儀業者の中には、「50万円で全てやります」などと口約束で引き受ける者もいます。トラブルにあわないために必ず見積書をもらいましょう。
I.見積書は契約書である。
II.見積書に記載されているものの他に、別途料金、追加料金、立替え金等があるか
III.必ず確認する。変動費があることを確認する。
IV.各項目内容、単価、数量、金額等納得するまで説明を求める。
打合せ、見積り交渉には、責任のもてる家族2人以上で行なう。

6. 予想外の出費にも留意する 家族の貸衣裳代、交通費、食事代や遠方からの親戚などの宿泊費、交通費、食事代等は意外に大きな出費となります。葬儀全体の予算の中で、考慮することが必要です。

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